独立された弁理士から聞いたところ、独立するなら機械系弁理士の方が有利のようです。
有利というのは、独立当初にクライアントがつきやすいということです。
機械系分野の場合、中小から大手まで満遍なくクライアントが存在しますが、化学系分野の場合、どうしても大手企業にクライアントが偏っています。化学は機械よりも研究開発に多くの資金が必要だからでしょうか。
そして、独立当初の規模の小さい特許事務所には、中々大手クライアントから仕事を受任することは難しいようです。前述のように、化学系分野の場合大手企業に偏っているので、コネなどがない限り独立当初にクライアントがつきにくくなります。
なので、化学系分野で将来独立を希望されている方は、機械系明細書のスキルも身に着けておくことを強くお薦めします。
実は代表のだいも将来の独立を目指して化学系分野から機械系分野へ転向しました。はっきり言うと、機械系明細書は、化学系明細書よりも多くのスキルが必要です。ここでのスキルとは、特許明細書を書くこと自体のスキルです。機械系明細書を書けるようになるには、長い修業期間が必要です。だからこそ身に着けたスキルは独立後に重宝されるでしょう。将来独立を目指している気概のあるお方であれば、「一歩を踏み出す勇気」を持っておられるでしょう。その勇気でもって機械系分野への転向も視野に入れてみてはいかがでしょうか?