特許事務所で働く技術者にとって売上3000万円は一つの目標になる数字かと思います。
特に新人さんの場合、売上3000万円と聞くと途方もない数字に思えますよね。
そこで、今回は機械系分野の場合の売上3000万円の仕事量について書いてみようと思います。
正直言うと、機械系分野は化学系分野よりも売上を上げにくいです。明細書を作成するのに手間がかかるうえに単価もそれ程高くないためです。コストパフォーマンスは化学系分野よりも悪いです。
しかしご安心ください。機械系分野でも売上3000万円以上を達成することは可能です。
実際、現在私の所属する事務所の所長は、去年売上4000万円を達成しております。
売上3000万円までの典型的な道筋は例えば以下のようです。
国内明細書をコツコツ書く+辞めた所員の中間等を引き継ぐ+たまに外内の翻訳
→(3年後ぐらい)国内明細書をバリバリ書く+自分の案件の中間+自分の案件の外国出願+たまに外内の翻訳
→(5年後ぐらい)売上3000万円達成
売上3000万円の仕事量の一例をご紹介します。
国内明細書:3件/月
国内中間:8件/月
外国出願(日→英等の翻訳外注含む):3件/月
国内明細書3件/月は少ないと思われる方もいるかもしれませんが、機械系分野は複雑な内容も多く手間がかかるため、3件/月ぐらいが現実的な数字だと思います。機械系分野で売上3000万円を達成するには、やはり外国出願時の翻訳外注がないと厳しいでしょう。外国出願時の翻訳外注の仕事を獲得するためには、国内明細書作成時にしっかりとした明細書を書くようにしましょう。しっかりとした明細書を書けば、将来外国出願となる可能性も高まるためです。
あと、先輩から指導を受けている間は中々売上を上げるのは難しいです。この間は売上のことはあまり考えずに、自分のスキル向上に全力を注ぎこみましょう。